ジムの疑問ノート

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忙しい週の筋トレは、どこまで減らしていい?

公開日 2026-10-11/最終更新 2026-10-11/執筆・編集 ちくお(ジムに戻った会社員)

残業で行けない。子どもが熱を出した。なんとなく気が乗らない。ジムに行けない週は、どうしてもあります。そんな週に「今週はゼロだった」と落ち込むのは、もったいないかもしれません。

先に結論

通常より量を減らした筋トレでも、筋力や体の動きが良くなることがある、とする総説があります。ただし、筋肉を最大限に大きくしたいなら、量が多いほうが有利です。「少しでもやれば意味がある場合がある」という点は、研究の方向と合います。ただし、これは「どんな状況でも、必ずやったほうがいい」という意味ではありません。体調に問題がなく、無理なく取り組めるときの考え方です。痛み、体調不良、強い疲れがあるときは、休むことも選べます。

仕事が忙しい週や、体調がいまひとつの日。「今日は時間がないから、やらなくていいか」と思うことは、誰にでもあります。研究者も、少ない量の筋トレに注目しています。

で、実際のところどうなの?

  • 2022年のナラティブレビュー(専門家がまとめた総説)は、通常のガイドラインより1回の量が少ない筋トレを「最小限の量」と呼び、次の2つのアプローチを、筋力や体の機能を良くしうる例として挙げています。どちらが合うかは、目的や経験、使える時間や器具によって変わります。全員に勧める処方ではありません。
  • 重めの重量で、回数を少なく、頻度も低めにする
  • 軽めの重さで、頻度を高く、器具はほとんど使わない(小分けの筋トレ。「エクササイズ・スナック」)
  • 筋トレが続かない理由には、時間が足りない、きつい、通える施設が少ない、があります。少ない量の方法は、この壁を下げられるかもしれません。

じゃあ、今日からどうする?

ここから先は、研究の結論ではなく、研究を読んだうえでの私(運営者)の整理です。

  • 筋肉を大きくする効果を最大にしたいなら、セット数が多いほうが有利です。少なくても意味はあるが、最大にはならない、という整理になります。
  • この総説は、専門家がまとめた「ナラティブレビュー」で、体系的な統合研究ではありません。具体的に「何セットなら十分」とまでは言い切れません。
  • 頻度の考え方は、週に何回行けばいいかの記事も参考にしてください。
根拠が気になる人へ:研究の中身
  • 2022年の総説:「最小限の量」は、高い重量・低い頻度の方法と、低い重量・高い頻度の方法に分けられ、若い人にも高齢者にも筋力や機能を高める可能性があると述べられています[1]。
  • 同じ総説は、筋トレに参加する人が少ない理由に、時間の制約、きつさ、器具や施設へのアクセスを挙げています[1]。
  • 筋肥大を最大にするには、セット数が多いほうが有利という研究があります[2]。

ちょっと注意(この記事の限界)

  • 総説の結論の一部は、研究の数が限られています。
  • 少ない量の効果は、人によって、目的によって変わります。
  • この記事は、論文の要旨(概要)を確認して書いています。本文の隅々までは読んでいません。数字は、要旨に書かれていたものだけを使っています。

参考文献

  1. Fyfe JJ, Hamilton DL, Daly RM. Minimal-Dose Resistance Training for Improving Muscle Mass, Strength, and Function: A Narrative Review of Current Evidence and Practical Considerations. Sports Med. 2022. DOI: 10.1007/s40279-021-01605-8. PubMed
  2. Schoenfeld BJ, Ogborn D, Krieger JW. Dose-response relationship between weekly resistance training volume and increases in muscle mass: A systematic review and meta-analysis. J Sports Sci. 2017. DOI: 10.1080/02640414.2016.1210197. PubMed