ジムの疑問ノート

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マシンとバーベル・ダンベル、どちらがいい?

公開日 2026-10-08/最終更新 2026-10-08/執筆・編集 ちくお(ジムに戻った会社員)

ジムに入ると、マシン、バーベル、ダンベル……種類が多くて、どれから触ればいいか迷う。初めての日の、あのちょっと気まずい時間です。

先に結論

マシンとフリーウェイトを直接比べると、筋力、ジャンプ、筋肉の大きくなり方(筋肥大)のいずれも、明確な差は見つかりませんでした(「完全に同じ」という意味ではありません)。ただし、筋力は、練習した種目・器具で測ると、その方法で伸びやすいという「慣れ」の効果があります。

ジムに行くと、マシンもバーベルもダンベルもあります。「初心者はどっちから始めるべき?」と迷う人は多いはずです。

で、実際のところどうなの?

18〜60歳の1,016人、13件の研究をまとめた分析では、次のようになりました。

  • 筋力を、バーベルなどで測ると、フリーウェイトで練習した人のほうが伸びました。マシンで測ると、マシンで練習した人のほうが伸びる傾向がありました。つまり、練習した種目に慣れる効果です。
  • ただ、マシンとフリーウェイトを直接比べると、筋力(動的筋力・等尺性筋力)、ジャンプ、筋肉の大きくなり方のいずれも、明確な差は見つかりませんでした。これは「差がない」と証明されたわけではなく、研究では、はっきりした差が出なかったという意味です。特に筋肉の大きくなり方は、比べた研究が5件と少なく、小さな差があるかどうかは、はっきりしません。
  • 著者は、「どちらを選ぶかは、好みと目的による」と結論しています。

じゃあ、今日からどうする?

ここから先は、研究の結論ではなく、研究を読んだうえでの私(運営者)の整理です。

  • 筋力や筋肥大という点では、今回の研究から、マシンが明らかに不利とは示されていません。初心者がマシンから始める選び方も、研究の面から否定されるものではありません。
  • 将来バーベルの種目をやりたいなら、その種目の練習を含めるのが合理的です。
  • 混んでいて、いつものマシンが使えない日は、動きの型が近い別の種目に替える方法が、別の記事にあります。
根拠が気になる人へ:研究の中身
  • 2023年のまとめ(Haugenら):18〜60歳を対象に、6週間以上、フリーウェイトとマシンを直接比べた13件(1,016人)を分析しました。フリーウェイトで測るテストでは、フリーウェイトの練習のほうが有意に伸びました。マシンで測るテストでは、マシンの練習のほうが伸びる傾向がありました。両者を直接比べると、動的筋力、等尺性筋力、ジャンプ、筋肥大のいずれも、有意な差はありませんでした(「有意な差なし」は、両者が完全に同じという意味ではありません。筋肥大を扱った研究は5件で、結果の幅も広く、小さな差があるかどうかは、はっきりしません)[1]。

ちょっと注意(この記事の限界)

  • 研究の対象は、18〜60歳の成人です。
  • 筋肉の大きくなり方を比べた研究は、5件と少ないです。「有意な差なし」は、「両者が完全に同じ」という意味ではありません。
  • 安全性(怪我のしやすさ)は、この分析の対象ではありません。
  • この記事は、論文の要旨(概要)を確認して書いています。本文の隅々までは読んでいません。数字は、要旨に書かれていたものだけを使っています。

参考文献

  1. Haugen ME, et al. Effect of free-weight vs. machine-based strength training on maximal strength, hypertrophy and jump performance - a systematic review and meta-analysis. BMC Sports Sci Med Rehabil. 2023. DOI: 10.1186/s13102-023-00713-4. PubMed