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プロテインは筋トレ後30分以内に飲まないと意味がない?

公開日 2026-10-13/最終更新 2026-10-13/執筆・編集 ちくお(ジムに戻った会社員)

トレーニングが終わったら、すぐにシェイカーを振る。そんな光景を思い浮かべる人も多いはずです。「30分以内に飲まないと意味がない」という話、どこまで本当なのでしょうか。

先に結論

トレーニング経験のある男性21人を10週間比べた実験では、同じ量のたんぱく質を運動の直前に飲んでも、直後に飲んでも、測定した項目(筋力、筋肉の大きさ、体組成)に差は確認されませんでした。ただし、1件の小さな実験で、あらゆる人に同じことが言えるとは限りません。学会の見解も、1日の合計の量を満たすことを、まず優先するよう述べています。

「筋トレ後30分以内にプロテインを飲まないと、意味がない」と聞いたことはありませんか。これは「ゴールデンタイム」「アナボリックウィンドウ」と呼ばれる考え方です。研究では、そこまで厳しく考えなくていいようです。

で、実際のところどうなの?

  • 21人の男性の実験(10週間):同じ量(たんぱく質25g)を、運動の直前か直後のどちらかに飲んでもらいました。筋力、筋肉の大きさ、体組成のどれも、差は確認されませんでした。研究者は、たんぱく質をとれる時間の幅は、運動前の食事をいつとったかにもよるが、数時間以上あるかもしれない、と述べています。
  • 国際スポーツ栄養学会の見解は、1日の合計のたんぱく質を満たすことを、第一に挙げています。1回あたりは20〜40g(体重1kgあたり0.25〜0.40g)を、3〜4時間おきにとるのが、筋肉をつくる面で望ましいとしています。

じゃあ、今日からどうする?

ここから先は、研究の結論ではなく、研究を読んだうえでの私(運営者)の整理です。

  • 「30分以内」に、強くこだわる必要はありません。
  • 運動後2時間以内くらいに、食事やたんぱく質をとるのは、見解に沿っています。ただし、2時間は厳密な締め切りではありません。見解は、運動前にとった食事の量やタイミングによって、運動後にたんぱく質が必要になる度合いが変わる、とも述べています。たとえば、運動の少し前に食事をとっていれば、運動後に急ぐ必要は、もっと小さくなるかもしれません。
  • まず、1日の合計が足りているかを確認するのが、優先順位としては上です。合計の考え方は、プロテインは必要かの記事にまとめています。
根拠が気になる人へ:研究の中身
  • 2017年の実験(Schoenfeldら):トレーニング経験のある男性21人に、同じ量(たんぱく質25g)を、運動の直前か直後にとってもらい、10週間比べました。測定したどの項目(筋力、筋肥大、体組成)も、統計的に差は確認されませんでした[1]。要旨によると、研究者は、運動後にたんぱく質をとれる時間の幅は、数時間以上あるかもしれないが、それは運動前の食事をいつとったかにもよる、と述べています。
  • 国際スポーツ栄養学会(ISSN)の見解(2017年):1日の総たんぱく質摂取量を満たすことを第一の重点として挙げ、1回あたり20〜40g(体重1kgあたり0.25〜0.40g)を3〜4時間おきにとることが望ましいとしています。運動後(直後〜2時間)の良質なたんぱく質は、筋たんぱく質合成を強く高めるとされています。一方で、運動前の食事の量やタイミングが、運動後のたんぱく質がどれだけ必要かに影響しうる、とも書かれています[2]。

ちょっと注意(この記事の限界)

  • 実験は、人数が少なく(21人)、対象は経験のある男性です。
  • ISSNの見解は、専門家が整理したもので、1つの実験の結果ではありません。
  • この記事は、論文の要旨(概要)を確認して書いています。本文の隅々までは読んでいません。数字は、要旨に書かれていたものだけを使っています。

参考文献

  1. Schoenfeld BJ, et al. Pre- versus post-exercise protein intake has similar effects on muscular adaptations. PeerJ. 2017. DOI: 10.7717/peerj.2825. PubMed
  2. Kerksick CM, et al. International society of sports nutrition position stand: nutrient timing. J Int Soc Sports Nutr. 2017. DOI: 10.1186/s12970-017-0189-4. PubMed