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セットの間は何分休めばいい?休憩時間の研究

公開日 2026-10-15/最終更新 2026-10-15/執筆・編集 ちくお(ジムに戻った会社員)

セットの合間にスマホを見ていたら、気づけば5分たっていた。「さすがに休みすぎ?」と焦る一方で、隣の人はもう次のセットに入っている。自分のペースは、これで合っているのでしょうか。

先に結論

若いトレーニング経験者の男性21人を、8週間、1分休むグループと3分休むグループに分けた実験では、3分のグループのほうが、筋力も太ももの筋肉の厚みも、大きく伸びました。ただし、これは小さな1件の実験です。「3分が誰にとっても最善」とまでは言えません。短い休憩を勧める見方もありますが、その根拠は別の種類のもので、はっきりとは決まっていません。迷ったら、次のセットで狙った回数ができる程度に休みましょう。

セットの間に、スマホを見ながら何分も休むのは「サボり」なのか。それとも、短く切り上げるほうが良いのか。研究を見ると、どちらにも言い分があります。

で、実際のところどうなの?

  • 若くて経験のある男性21人を対象にした8週間の実験では、休憩3分のグループのほうが、休憩1分のグループより、筋力も太ももの前側の筋肉の厚みも大きく伸びました。1件の小さな実験の結果です。
  • 過去の研究をまとめた総説でも、3〜5分休むと、次のセットでも多くの回数をこなせるとされています。
  • 一方で、同じ総説は、筋肉を大きくしたい場合には、中くらいの強度で30〜60秒の短い休憩を組み合わせるのが最も効果的かもしれない、とも書いています。ただし、その理由として挙げているのは、そうしたトレーニング中に成長ホルモンの一時的な量が高まることです。長い期間で筋肉が大きくなったことを、確かめた結果ではありません。短い休憩のほうが筋肥大に優れる、と決まったわけではありません。

じゃあ、今日からどうする?

ここから先は、研究の結論ではなく、研究を読んだうえでの私(運営者)の整理です。

  • 休憩が短すぎて、次のセットの回数が大きく落ちるなら、休みが足りないサインです。
  • 時間がない日に休憩を短くしても、研究が「効果がない」と示したわけではありません。
  • 混んでいて器具を譲るときの考え方は、マシンが空いていないときの記事にまとめています。
根拠が気になる人へ:研究の中身
  • 経験者21人の実験(8週間):休憩1分と3分を比べました。スクワットとベンチプレスの最大筋力は、3分のほうが大きく伸びました。太ももの前側の筋肉の厚みも、3分のほうが大きく増えました[1]。
  • 35件をまとめた2009年の総説:強度が50〜90%のとき、3〜5分の休憩のほうが、複数セットでより多くの回数をこなせると報告されています。筋肥大が目的の場合は、中くらいの強度で30〜60秒の休憩が最も効果的かもしれない、とも書かれています。要旨によると、その理由は、そうした運動中の成長ホルモンの一時的な量の高さです。長期の筋肥大を直接比べた結果ではなく、「かもしれない」という推測の段階です[2]。

ちょっと注意(この記事の限界)

  • 実験は、人数が少なく(21人)、対象も若い男性です。
  • 種目やセット数など、ほかの条件も結果に影響します。
  • この記事は、論文の要旨(概要)を確認して書いています。本文の隅々までは読んでいません。数字は、要旨に書かれていたものだけを使っています。

参考文献

  1. Schoenfeld BJ, et al. Longer Interset Rest Periods Enhance Muscle Strength and Hypertrophy in Resistance-Trained Men. J Strength Cond Res. 2016. DOI: 10.1519/JSC.0000000000001272. PubMed
  2. de Salles BF, et al. Rest interval between sets in strength training. Sports Med. 2009. DOI: 10.2165/11315230-000000000-00000. PubMed